パラレルATAとは?
パラレルATA(Parallel ATA)は、コンピューター内部でデータを転送するためのインタフェースの一つです。一般的にIDEインタフェースと呼ばれることが多く、ハードディスクドライブなどのストレージデバイスを接続するために使用されます。パラレルATAは、シリアルATA(Serial ATA)に代替されるまで、広く使用されていました。
データ転送の仕組み
パラレルATAでは、データは複数の信号線を同時に転送することで行われます。信号線の本数は、ATA-1からATA-6までの標準仕様によって異なりますが、最大で40本あります。これにより、高速で大量のデータを効率的に転送することができます。
また、パラレルATAでは、マスターとスレーブの2つのデバイスを接続することができます。マスターが主なデバイスで、スレーブは付属のデバイスとして機能します。同時に2つのデバイスが接続された場合、それぞれに異なる信号線が割り当てられます。
シリアルATAへの移行
パラレルATAは、高速で大量のデータを転送することができるという利点がありますが、信号線が多いためにケーブルが厚くなってしまうという欠点があります。また、信号線同士が干渉し合って信号の品質が低下することもあります。
そのため、シリアルATAが開発され、より薄くて柔軟性のあるケーブルで高速なデータ転送を実現することができるようになりました。現在では、パラレルATAよりもシリアルATAが主流となっています。
以上が、パラレルATAについての基本的な解説でした。