直列化(シリアライズ)とは?
直列化(シリアライズ)とは、プログラミングにおいて、オブジェクトをバイト列に変換する処理のことを指します。このバイト列は、データベースやファイルなどに保存するために使用されます。逆に、バイト列から元のオブジェクトを復元する処理を逆直列化(デシリアライズ)と呼びます。
直列化は、オブジェクトをバイト列に変換することで、そのオブジェクトをネットワークを通じて転送することができます。また、バイト列はプラットフォームに依存せず、異なるプログラミング言語間でのデータ交換にも適しています。
シリアライズの種類
シリアライズには、以下の2つの種類があります。
1. バイナリシリアライズ
バイナリシリアライズは、オブジェクトをバイト列に変換する処理で、データをそのままバイト列に変換します。このバイト列は、テキストとして解釈することができず、単純なバイナリデータとして扱われます。バイナリシリアライズは、C++などの低レベルプログラミング言語で使用されることが多く、高速な処理が必要な場合に適しています。
2. テキストシリアライズ
テキストシリアライズは、オブジェクトをバイト列に変換する処理で、人間が読み書きできるテキスト形式に変換します。これにより、データの可読性が向上し、デバッグやデータ処理が容易になります。XMLやJSONなどの形式が代表的な例です。
シリアライズの実装方法
シリアライズを実装するためには、プログラミング言語に応じたライブラリが提供されています。Javaでは、Serializableインターフェイスを実装することでオブジェクトをシリアライズできます。C++では、BoostやProtocol Buffersなどのライブラリがあります。また、Pythonではpickleモジュールが提供されており、簡単にシリアライズを実現することができます。
まとめ
直列化(シリアライズ)は、オブジェクトをバイト列に変換する処理で、データの永続化やネットワークを通じた転送などに使用されます。バイナリシリアライズとテキストシリアライズの2つの種類があり、プログラミング言語に応じたライブラリが提供されています。正確な実装方法を理解することで、シリアライズを効果的に活用できるようになるでしょう。