単純選択法(選択ソート)とは?データ整列のアルゴリズムを解説
単純選択法(選択ソート)とは?
単純選択法(選択ソート)は、データを整列するためのアルゴリズムの一つです。その名の通り、配列の中から最小値を見つけ、それを先頭に移動させることを繰り返して整列を行います。
アルゴリズムの解説
まず、配列の中から最小値を持つ要素を探し出します。この操作を配列の先頭から順に行い、最小値を見つけるとそれを配列の先頭に移動します。次に、残りの配列の中から最小値を見つけ、それを先頭から2番目の要素に移動させます。この操作を配列の末尾に到達するまで行います。
例えば、以下のような配列があった場合を考えます。
“`
[5, 3, 8, 4, 2]
“`
最初に先頭から最小値を見つけ、それを先頭に移動します。
“`
[2, 5, 8, 4, 3]
“`
次に、先頭から2番目の要素(5)を除き、残りの配列の中から最小値を見つけます。
“`
[2, 3, 8, 4, 5]
“`
同様に、3番目の要素(8)を除き、残りの配列の中から最小値を見つけます。
“`
[2, 3, 4, 8, 5]
“`
この操作を繰り返し、最終的に配列は以下のように整列されます。
“`
[2, 3, 4, 5, 8]
“`
時間計算量
単純選択法(選択ソート)の時間計算量は、最良・最悪・平均ともにO(n^2)となります。つまり、要素数が多くなるほど処理時間が増大します。そのため、大量のデータを扱う場合には、別のアルゴリズムの使用を検討する必要があります。
まとめ
単純選択法(選択ソート)は、データを整列するためのアルゴリズムの一つであり、配列の中から最小値を探し、先頭に移動させることを繰り返すことで整列します。ただし、処理時間がO(n^2)となり、大量のデータを扱う場合には、別のアルゴリズムの使用を検討する必要があります。