ステートフルパケットインスペクション(SPI)とは? – ネットワークセキュリティ用語
ネットワークセキュリティに関する用語の中でも、ステートフルパケットインスペクション(SPI)はよく知られたもののひとつです。この用語は、ファイアウォールやルーターなどのネットワーク機器に関するもので、ネットワーク上の通信を監視して不正な通信をブロックすることができる技術の一種です。
SPIとは何か?
SPIとは、ステートフルパケットインスペクションの略称で、ネットワーク機器によるセキュリティ機能の一つです。SPIは、通常のパケットフィルタリング技術より高度なもので、アプリケーション層までのデータを監視して、正当な通信かどうかを判断することができます。
通常のパケットフィルタリング技術では、送信元や送信先のIPアドレスやポート番号に基づいてフィルタリングを行いますが、SPIは、それに加えて、TCPやUDPのようなトランスポート層やアプリケーション層の情報も監視することができます。
SPIの仕組み
SPIの仕組みは、データの通信が行われる際に、ネットワーク機器がその通信を監視し、一定のルールに基づいて通信を許可するかブロックするかを判断することにあります。
具体的には、送信元のIPアドレスやポート番号、送信先のIPアドレスやポート番号、そしてトランスポート層やアプリケーション層の情報も監視しながら、現在の通信状態を記憶し、その情報をもとに次の通信が正当なものかどうかを判断します。
SPIのメリット
SPIの最大のメリットは、高度なセキュリティ機能を提供できる点にあります。アプリケーション層までの情報を監視することで、より正確な通信の判定が可能になります。
また、SPIは、通信に必要なポートを開放したまま、不正な通信をブロックすることができるため、常に通信がスムーズに行えるようになります。
まとめ
ステートフルパケットインスペクション(SPI)は、ネットワーク上の通信を監視して不正な通信をブロックするための高度なセキュリティ技術の一種です。SPIは、アプリケーション層までの情報を監視することができるため、より正確な通信の判定が可能になります。常に通信がスムーズに行えるようになるため、高度で優れたセキュリティを求める企業や組織では、SPIを採用することが一般的です。