スタティックVLANとは？- ネットワーク用語
はじめに
スタティックVLANとは、ネットワークにおいてVLANを作成するための手法の1つです。VLANとは、複数のネットワークを仮想的に区切る技術です。この記事では、その中でも、スタティックVLANの仕組みやメリット、デメリットについて解説します。
スタティックVLANとは？
スタティックVLANとは、VLANを手動で作成する方法です。ネットワーク管理者が、各スイッチポートに対してタグを割り当て、各VLANに所属するポートを指定します。そのため、VLANメンバーシップの変更には手動で設定を変更する必要があります。
この手法を使う場合、スイッチポートに割り当てるVLAN IDの範囲が限られている場合があります。そのため、中規模のネットワークで使用することが多く、大規模なネットワークには不向きです。
スタティックVLANのメリット
スタティックVLANのメリットは、手動で設定することで細かな設定が可能であることです。具体的には、VLAN IDの選択、ポートの所属するVLANの設定、VLANのタグ付け方法の指定などが可能です。
また、スタティックVLANを使用することで、VLAN間の通信が制限されることであるレイヤー3の通信制限も行えます。これは、セキュリティ上重要な機能であり、利用シーンにおいて多くのメリットをもたらします。
スタティックVLANのデメリット
スタティックVLANのデメリットは、大規模なネットワークに対応できないことです。手動で設定する必要があるため、人的ミスによるトラブルが発生するリスクがあります。また、ポートの変更や拡張が必要な場合には、手動で変更する必要があるため、手間とコストがかかります。
まとめ
スタティックVLANは、手動でVLANを作成する方法であり、中規模のネットワークで使用することが多い手法です。手動での設定により、細かな設定が可能であり、レイヤー3の通信制限などセキュリティ上のメリットがある反面、手動での設定が必要であり、大規模なネットワークには不向きです。