内部結合(INNER JOIN)句とは?
データベースというのは、膨大な量のデータを保存しているファイルのようなものです。その中から必要な情報を引き出すために、SQL(Structured Query Language)という言語を使います。
INNER JOIN句は、複数のデータテーブルから必要なデータを取り出す際に使用される構文の一つで、共通の列を指定してテーブルを結合することができます。つまり、ある共通のデータ列を持つ2つのテーブルのうち、必要な情報だけを取り出すことができます。
INNER JOIN句の使い方
例えば、会社の売り上げデータと社員の情報を格納している2つのテーブルがあった場合、社員コードが共通の列となります。ここで、INNER JOIN句を使って、社員の名前とその日の売り上げを取得する例を紹介します。
“`
SELECT 社員情報.名前, 売り上げ.売上金額
FROM 社員情報
INNER JOIN 売り上げ
ON 社員情報.社員コード = 売り上げ.社員コード;
“`
このSQL文は、”社員情報”と”売り上げ”という2つのテーブルを結合し、社員の名前と売り上げ金額を抽出しています。このように、INNER JOIN句を使うことで、複数のテーブルから必要なデータを取り出すことができます。
INNER JOIN句の注意点
INNER JOIN句を使用する際には、テーブル同士の共通の列が存在している必要があります。また、複数のテーブルを結合する場合には、結合の順序を考慮する必要があります。これは、結合するテーブルの数が多くなるほど、必要となる知識や経験が増えることを意味します。
まとめ
INNER JOIN句を使うことで、複数のテーブルから必要な情報を取り出すことができます。しかし、その際には、テーブル同士の共通の列を指定する必要があり、複数のテーブルを結合する場合には処理の順序を考慮する必要があります。データベース操作の基本概念をしっかりと理解した上で、使い方をマスターしましょう。