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SECIモデルとは?知識創造プロセスの基本概念をわかりやすく解説
SECIモデルとは、知識創造プロセスの基本となるモデルの1つで、組織内での知識共有や創造を促すために用いられます。
SECIモデルは、Nonaka and Takeuchi(2005)によって提唱されたもので、以下の4つのフェーズから構成されます。
Socialization(社会化)
Socializationは、暗黙知を暴露し、共有するプロセスです。このフェーズでは、個人的な知識が組織内に共有され、集合的な知識として身に付くようになります。例えば、新入社員がベテラン社員と一緒に仕事をすることで、実践的なスキルや経験を共有し、効率的に学ぶことができます。
Externalization(明示化)
Externalizationは、暗黙知を形式知化し、表現するプロセスです。このフェーズでは、個人的な知識が言葉や記述によって明確化され、共有されるようになります。例えば、社員が新しい発見やアイデアを共有するために、会議やレポートなどを活用することができます。
Combination(結合)
Combinationは、異なる知識を組み合わせ、新たな知識を創造するプロセスです。このフェーズでは、複数の知識や情報が結合され、新しいアイデアや製品が生み出されます。例えば、異なる部署やチームのメンバーが知識を共有し、統合することで、より良い製品やサービスを開発することができます。
Internalization(内面化)
Internalizationは、形式知を暗黙知に変換し、個人的な知識に戻すプロセスです。このフェーズでは、新しい知識が個人的な経験やスキルとして身に付き、個人的な創造性や成長に貢献します。例えば、社員が新しいスキルや知識を習得し、自分自身の成長やキャリアアップにつなげることができます。
SECIモデルは、組織内での知識共有や創造において、重要な役割を果たす基本的なモデルの1つです。組織内の社員やチームが、このモデルを理解し、活用することで、より効率的な知識共有や創造が可能となります。