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密結合とは?
密結合とは、ソフトウェア設計において、ある機能やプログラム間の依存関係が強く結びついている状態を指します。つまり、あるプログラムの変更が、他のプログラムに影響を与える可能性が高い状態を指します。
密結合がもたらす問題点
密結合がもたらす問題点は、以下の通りです。
- 一部の機能やプログラムの変更が、他の機能やプログラムに影響を与える
- プログラムの再利用性が低下する
- テストが困難になり、バグの修正に時間がかかる
- 保守性が低下し、コストがかかる
密結合を避けるための方法
密結合を避けるためには、以下の方法があります。
- 単一責任の原則(Single Responsibility Principle: SRP)に従う
- インターフェースに依存する(Dependency Inversion Principle: DIP)
- 依存性注入(Dependency Injection: DI)
- イベント駆動アーキテクチャ(Event-Driven Architecture: EDA)
単一責任の原則(Single Responsibility Principle: SRP)
単一責任の原則とは、あるクラスやモジュールが持つ責任を、1つの責任に限定することです。つまり、あるクラスやモジュールは、1つの機能や役割に集中すべきであり、その責任以外のことはしないようにします。
インターフェースに依存する(Dependency Inversion Principle: DIP)
インターフェースに依存するとは、プログラムの中でモジュール間の依存関係をインターフェースによって解決することです。つまり、あるモジュールが別のモジュールを利用するときに、そのモジュールが提供するインターフェースに依存するようにします。
依存性注入(Dependency Injection: DI)
依存性注入とは、あるオブジェクトが使用する他のオブジェクトを外部から注入することで、依存関係を低減する方法です。つまり、あるオブジェクトが別のオブジェクトを自分自身で生成するのではなく、外部から注入するようにします。
イベント駆動アーキテクチャ(Event-Driven Architecture: EDA)
イベント駆動アーキテクチャとは、モジュール間の通信をイベントによって行うアーキテクチャです。つまり、あるモジュールが別のモジュールに何らかのイベントを伝えることで、通信を行うようにします。
まとめ
密結合は、ソフトウェア設計において避けるべき状態であり、プログラムの保守性や拡張性などに影響を与えます。単一責任の原則やインターフェースに依存する、依存性注入、イベント駆動アーキテクチャなどの方法を用いて、密結合を避けるようにしましょう。