TOBとは？
TOB（Takeover Bid）とは、企業買収の手法の一つであり、企業が他社の株式を買い付けることで、完全に支配下に置く手法です。TOBは、買収対象企業の株価が高い場合や、買収対象企業が拒否的姿勢をとっている場合に用いられます。
TOBの基本概念
TOBには、以下のような基本概念があります。
- 対象株式数：TOBを行う際に買い付ける対象となる株式の数
- 買付価格：TOBで買い付ける際の価格。多くの場合、買付価格は株価よりも高く設定されます。
- 買付期間：TOBを行う期間。買付期間中に対象となる株主は、買収企業から買い付けの案内を受け取ります。
- 最低買付数量：買収企業が設定する、TOBに参加するための最低株式保有数。最低買付数量を下回る場合、買収企業はTOBを行うことができません。
TOBの手法
TOBには、以下のような手法があります。
公開買付け
公開買付けは、買収企業が、株主全体に対して買収の意向を公表し、一定期間、買い付け価格を提示する手法です。買収対象企業が拒否的姿勢をとっている場合に、効果を発揮します。
非公開買付け
非公開買付けは、買収企業が特定の株主に対して、買い付け価格を提示する手法です。非公開買付けは、公開買付けに比べて、買収対象企業が抵抗しにくく、比較的スムーズに買収が進められる傾向があります。
敵対的TOB
敵対的TOBは、買収対象企業が買収に反対する場合に用いられます。買収企業は、買収条件を厳しく提示し、買収対象企業の経営陣を追い詰めることで、買収を進めます。
まとめ
TOBは、企業買収の手法の一つであり、買収対象企業の株式を買い付けることで、完全に支配下に置く手法です。TOBには、公開買付け、非公開買付け、敵対的TOBなどの手法があります。各手法には、買収対象企業の状況に応じて、使い分ける必要があります。