TrueType(.ttfファイル)とは?フォントデザインの基本概念をわかりやすく解説します
TrueTypeとは、フォントデザインの分野において最も一般的に使用されているフォント形式の一つです。TrueTypeフォント形式は、1984年にApple社が開発し、後にMicrosoft社も採用する形で広く使用されるようになりました。
TrueTypeフォントは、コンピューター内でテキストやタイトルの表示に使用されます。特に、印刷物やWebページなどで活躍しています。TrueTypeフォントの最大の魅力は、スケーリングが非常に簡単であることです。これは、TrueTypeフォントがベクターフォントであるためです。
ベクターフォントとは?
TrueTypeフォントは、ベクターフォントの一種です。ベクターフォントとは、文字をベクトルの形で表現する手法のことです。フォントを表示する際には、各文字を構成する輪郭データを利用して、いかなるサイズでも美しく表示することができます。
一方、ポストスクリプトフォントと呼ばれる他のフォント形式は、ラスターフォントとして知られています。ラスターフォントは、文字をドット(ピクセル)で表現します。そのため、拡大や縮小などのスケーリングに弱く、小さなフォントや細かいディテールを持つフォントなどが美しく表示されないことがあります。
.ttfファイルとは?
TrueTypeフォントは、通常、.ttfファイル形式で提供されます。この形式は、WindowsやMac OSなどの主要なオペレーティングシステムで直接サポートされているため、開発者やデザイナーはTTF形式でフォントを開発することが多いです。
また、TrueTypeフォントは、最近ではWebフォントとしても広く使用されるようになっています。Webフォントとは、Webページで使用されるフォントをユーザーのブラウザにダウンロードさせ、自由に使用できるようにするものです。TrueTypeフォントは、Webフォントとして提供されることが多く、ユーザーがWebページを表示するたびにダウンロードされます。
まとめ
TrueTypeフォントは、フォントデザインの基礎的な概念であるベクターフォントの一種であり、スケーリングに優れ、美しい表示が容易に行えることが特徴です。.ttfファイル形式で提供され、WindowsやMac OSなどの主要なオペレーティングシステムで直接サポートされているため、幅広い環境下で使用されています。