EAP-TLSとは?
EAP-TLSとは、「Extensible Authentication Protocol Transport Layer Security」の略称であり、無線LANなどで使用される認証方式の一つです。EAP-TLSでは、クライアントとサーバー間で相互認証を行い、暗号化通信を行うことができます。
EAP-TLSは、より高度なセキュリティを必要とする企業や組織などで使用されており、WPA2-Enterpriseなどのセキュリティ規格に採用されています。
EAP-TLSの仕組み
EAP-TLSでは、証明書を使用した認証方式を採用しています。具体的には、以下のような手順で認証が行われます。
1. クライアントがサーバーに接続要求(EAP-Start)を送信する。
2. サーバーが証明書をクライアントに送信する。
3. クライアントが自分の証明書をサーバーに送信する。
4. サーバーがクライアントの証明書を検証する。
5. サーバーが自分の証明書をクライアントに送信する。
6. クライアントがサーバーの証明書を検証し、通信の鍵交換を行う。
このように、EAP-TLSでは相互認証と鍵交換が行われることで、通信のセキュリティを確保することができます。
EAP-TLSの利点
EAP-TLSの最大の利点は、セキュリティの高さです。証明書を使用した認証方式を採用しているため、偽装やなりすましを防ぐことができます。
また、EAP-TLSは802.1X規格に準拠しているため、複数の端末が同時に接続した場合でも、各端末ごとに認証を行うことができます。
まとめ
EAP-TLSは、無線LANなどで使用される認証方式の一つであり、高度なセキュリティを求める企業や組織などで採用されています。相互認証と鍵交換によって通信のセキュリティを確保することができ、多数の端末が同時に接続しても各端末ごとに認証を行うことができるのが特徴です。
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