EBNFとは? – 拡張バッカス・ナウア記法の説明と例
プログラミング分野でよく使われるEBNFという用語をご存知でしょうか?EBNFは、Extended Backus-Naur Formの略で、日本語では「拡張バッカス・ナウア記法」と呼ばれます。
EBNFは、プログラムの文法表現を書き表すために用いられる記法です。プログラミング言語の文法を定義する際によく使われ、人間が理解しやすい形で文法を表現することができます。
EBNFの基本構文
EBNFの基本構文は以下のようになっています。
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<非終端記号> ::= <記号列> | <記号列> | … | <記号列> ;
“`
ここで、<非終端記号>とは、文法のルールを表す記号で、「::=」は「~と定義される」という意味です。また、<記号列>は、終端記号(プログラムの実際の文字)または非終端記号(別のルールを表すための記号)の列を表します。
EBNFの例
EBNFを使って、簡単な四則演算の文法を表現してみましょう。
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<四則演算> ::= <数> <演算子> <数> ;
<数> ::= <整数> | <小数> ;
<整数> ::= [+|-] <数字> ;
<小数> ::= [+|-] <数字> “.” <数字> ;
<演算子> ::= “+” | “-” | “*” | “/” ;
<数字> ::= [0-9]+ ;
“`
上記の例では、四則演算のルールを表現しています。例えば、「1 + 2」のような文法は、「<数> <演算子> <数>」というルールに従うことがわかります。
EBNFの利点
EBNFの利点は、プログラムの文法を人間が理解しやすい形で表現できることです。また、プログラムの文法を定義する際にEBNFを用いることで、プログラムの文法を簡潔に表現できます。
さらに、EBNFを使うことで、同じ文法を使っている複数のプログラミング言語の文法を比較することができます。これにより、文法の違いを簡単に把握することができるため、プログラミング言語の開発者にとっても非常に有用なツールとなっています。
まとめ
プログラミング分野でよく使われるEBNFについて、基本的な構文と例、利点について解説してきました。EBNFを使うことで、プログラムの文法を簡単に表現することができるため、プログラミング言語を開発する際には必要不可欠なツールとなっています。
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