内ポータルの概要と使い方 63. EISAとは?
EISAとは?
EISAは、Extended Industry Standard Architectureの略で、IBM PC互換機の拡張バス規格の一つです。EISAは、IBM PC ATのISA拡張規格を改良したもので、1988年にCompaq、HP、IBM、NEC、DEC、ASTらが、PS/2シリーズに代わる標準拡張バスとして提唱しました。
EISAの歴史
IBM PC/ATのISAバスは、パソコン市場の急速な成長に伴い、デバイスが増えるにつれて限界を感じるようになりました。この問題に対応するため、Compaq社がEISAを開発し、1988年にリリースされました。EISAは、ISAバスのデータ幅を32ビットに拡張し、高速化を図ったと同時に、挿入時の設定など、様々な機能が追加されました。
EISAの特徴
EISAは、ISAバスの性能面の問題を解決するために開発され、以下のような特徴を持っています。
- データ幅が32ビットで高速化された
- 8つのDMAチャネルと16個のIRQを使用した拡張が可能
- ISAバスとの互換性を保持し、古い拡張ボードも使用可能
- BIOS ROMの容量を増やし、機能追加が可能
EISAとISAの違い
EISAは、ISAバスと比較して大幅に速度が向上し、より多数のDMAチャネルやIRQを持っています。また、EISAバスはISAバス互換性も持っているため、ISAバスの古いデバイスや拡張カードも使用できます。しかし、EISAは当時高価だったため、パソコン市場での普及は限られていました。
EISAの現在
EISAは、現在ではほとんど使用されていませんが、当時はパソコン市場に大きな影響を与えました。EISAの開発者たちは、EISAが「IBM PC AT以来最も重要な発展」となると述べていました。EISAは、高速化や拡張性が求められる拡張バスの先駆けとして、パソコン業界の歴史に名を刻んでいます。
まとめ
EISAは、ISAバスの拡張規格の一つで、IBM PC互換機の標準拡張バスとして提唱されました。データ幅が32ビットで高速化され、8つのDMAチャネルと16個のIRQを使用した拡張が可能など、性能面で大幅な改善が図られました。EISAは、現在ではほとんど使われていませんが、拡張バスの発展に大きな貢献をしたと言えます。
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