随意アクセス制御リスト(DACL)とは?
随意アクセス制御リスト(Discretionary Access Control List、略称:DACL)は、コンピューターにおけるネットワークセキュリティに関する重要な要素の一つです。
DACLは、Windowsオペレーティングシステムにおいて特に重要な役割を果たしており、ファイルやフォルダーのアクセス許可を制御するために使用されます。具体的には、ユーザーがそのリソースにアクセスできるかどうかを決定することができます。
DACLの役割と仕組み
DACLは、ユーザー、グループ、または拡張アクセス制御リスト(SACL)に基づいて、リソースに対するアクセス制御を設定します。
DACLには、アクセス許可エントリが含まれています。アクセス許可エントリには、次の情報が含まれます。
1. ユーザーまたはグループのSID(セキュリティ識別子)
2. アクセス許可の種類(読み取り、書き込み、実行、削除など)
3. アクセス許可の適用範囲(このオブジェクトのみ、サブフォルダーやファイルも含めるなど)
4. アクセス許可の継承設定(このオブジェクトからの子オブジェクトへの継承を停止するかどうか)
これらの設定により、DACLはファイルやフォルダーなどのリソースへのアクセス制御を行います。
DACLの重要性と利用方法
DACLは、Windowsオペレーティングシステムにおいて、ファイルやフォルダーなどのリソースに対するアクセス制御を行うために非常に重要な機能です。
これを活用することで、意図しないユーザーによる許可されていないアクセスを防ぎ、機密情報や重要なファイルなどのセキュリティを確保することができます。
DACLの設定は、管理者権限を持つユーザーによって行われます。設定方法は、Windowsの管理ツールであるセキュリティ設定エディターを使用することで可能です。
まとめ
DACLは、Windowsオペレーティングシステムにおいてファイルやフォルダーなどのリソースに対するアクセス制御を行うために使用される重要な機能です。管理者権限を持つユーザーによって設定されることが多く、機密情報や重要なファイルなどのセキュリティを確保するために活用されます。
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