垂直パリティ(VRC)とは?
概要
垂直パリティ(Vertical Redundancy Check、略称:VRC)とは、データ通信において誤り検出のために用いられる技術です。通信の途中でデータが誤って変化することがあるため、VRCはデータの正確性を確認するために利用されます。
仕組み
VRCの仕組みは、データの各桁に対して、1か0が偶数個入っているか奇数個入っているかを調べることです。例えば、データが「0100110」であった場合、VRCで検査すると、以下のようになります。
0 1 0 0 1 1 0
↑ ↑ ↑
偶数 奇数 偶数
この場合、奇数個の桁が存在するため、誤りがあることが分かります。このように、VRCはデータに偶数個入っていなければならない「パリティビット」を追加し、誤りを検出します。
利用例
VRCは、主に古い通信プロトコルや古いストレージデバイスで利用されています。しかし、現代の通信技術であるBluetoothやWi-Fiなどでも、VRCを応用した技術が使用されています。また、反転誤り訂正(Hamming Code)やCRC(Cyclic Redundancy Check)などの技術がVRCに取って代わっていますが、VRCは今でも安価かつ簡単に実装できるため、一部のシステムで使用されています。
まとめ
VRCは古い技術ではありますが、誤り検出には依然として重要な役割を担っています。データ通信技術を理解する上で、VRCについて理解しておくことは大切です。
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