ブリッジID(bridge ID)とは?ネットワークの基本概念と活用方法をわかりやすく解説
ブリッジIDとは?
ブリッジIDとは、ネットワーク上でスパニングツリープロトコル(STP)を使用する際に必要な情報の1つです。STPは、複数のスイッチが接続されたネットワークにおいて、パケットの転送に際しループを避けるためのメカニズムを提供します。STPは、スイッチ同士が情報をやり取りすることによって、ネットワーク全体のトポロジを把握し、それぞれのスイッチが役割を分担することで、ループを避けて冗長性を持たせることができます。
ブリッジIDとは、STPにおいて各スイッチが持つ、自分自身を含めたスパニングツリー上での優先度を示す情報です。
ブリッジIDの構成要素
ブリッジIDは、以下の2つの要素から構成されています。
– ブリッジプライオリティ(Bridge Priority)
– MACアドレス(MAC Address)
ブリッジプライオリティは、1から65535までの範囲内で設定されます。値が小さいほど優先度が高く、STPにおいて優先的に役割を担当することができます。
MACアドレスは、スイッチが持つネットワークインターフェースのMACアドレスを使用します。
ブリッジIDは、ブリッジプライオリティとMACアドレスを組み合わせて構成されます。例えば、ブリッジプライオリティが 32768、MACアドレスが00:11:22:33:44:55の場合、ブリッジIDは32768.0011.2233.4455となります。
ブリッジIDの活用方法
ブリッジIDは、STPによるループ回避のために必要な情報です。ネットワークにおいてスイッチを導入する場合には、ブリッジIDを設定することが推奨されています。また、状況に応じてブリッジプライオリティの値を変更することで、スパニングツリーによって役割を分担するスイッチを調整することもできます。
しかし、ブリッジIDが同じ場合には、STPの動作において問題が発生することがあります。そのため、ネットワークにおいて複数のスイッチを使用する場合には、各スイッチで異なるブリッジIDを設定することが重要です。
まとめ
ブリッジIDは、ネットワーク上でSTPを使用する際に必要となる情報の1つであり、自己優先度を示すブリッジプライオリティとMACアドレスから構成されています。スパニングツリープロトコルによってループ回避が行われるため、複数のスイッチを導入する場合には、各スイッチで異なるブリッジIDを設定することが推奨されます。
参考記事
合わせて読みたい
【Google Chrome】右クリックで翻訳がでなくなった時の対策方法の決定版