ブロッキングI/Oとは?入門編:通信プログラミングの基本概念をわかりやすく解説
ブロッキングI/Oとは?
ブロッキングI/Oとは、入出力処理の一種で、入出力が完了するまでプログラムが待機する方式です。具体的には、データ送信や受信、ファイルの読み書きなどの処理が完了するまで、プログラムの実行を停止し、I/Oの完了を待つ方式です。
非同期I/Oとの違い
一方、非同期I/Oは、I/O処理が実行される際にプログラムをブロックせず、I/O処理が完了したタイミングで、コールバック関数を呼び出す方式です。つまり、I/O処理の完了を待たずに次の処理に移ることができます。
ブロッキングI/Oは、I/Oが完了するまで待機するため、次の処理に移ることができず、処理速度が遅くなる傾向があります。しかし、プログラムの実装が簡単であり、初心者でも扱いやすいというメリットがあります。
一方、非同期I/Oは、I/O処理の完了を待たずに次の処理に移るため、処理速度が遅くなることがありません。しかし、コールバック関数の実装が必要であり、初心者には扱いにくいというデメリットがあります。
ブロッキングI/Oの例
例えば、WebブラウザにURLを入力すると、ブラウザはサーバーと通信を行い、WebページのHTMLをダウンロードします。この際、ブロッキングI/Oが使用されます。
ブロッキングI/Oが使用されると、プログラムはHTMLダウンロードが完了するまで待機し、ダウンロードが完了すると次の処理に移行します。つまり、HTMLのダウンロードが遅い場合、ブラウザの表示が遅くなってしまいます。
まとめ
ブロッキングI/Oは、入出力が完了するまでプログラムが待機する方式であり、初心者でも扱いやすいメリットがあります。一方、非同期I/Oは、I/O処理の完了を待たずに次の処理に移るため、処理速度が遅くなることがありません。
プログラミングにおいて、どちらを使用するかは、処理内容やシステムの要件などによって異なります。適切に選択し、快適なプログラム開発を進めましょう。
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