SPOFとは?データセンター運用の基本概念をわかりやすく解説
SPOFとは、Single Point of Failure(単一障害点)の略称で、システム内で唯一の障害の発生源となる箇所を指します。
データセンターでは、多数のサーバーやネットワーク機器が稼働しており、障害が発生した場合には影響が及ぶ範囲が広いため、SPOFの排除が非常に重要です。
SPOFが存在すると、システム全体の可用性が低下するため、障害が発生した場合にはシステムの稼働停止やデータの喪失などの重大な問題が発生する可能性があります。
例えば、データセンター内にあるUPS(無停電電源装置)がSPOFであれば、UPSの故障によってデータセンター内のサーバーが停止してしまうことになります。
SPOFを排除するためには、冗長化や障害耐性の設計が必要です。冗長化とは、システム内に余分な機器を設置することで、障害に対する耐性を高めることを指します。一方、障害耐性の設計とは、障害が発生した場合にシステムが適切に動作し続けるようにすることを指します。
例えば、UPSの場合には、複数のUPSを設置することで冗長化を行い、UPSの故障に備えます。また、UPSの故障が発生した場合には、自動的にバックアップ電源へ切り替えるようにすることで、障害耐性の設計を行います。
SPOFの排除は、データセンター運用において最も基本的な概念の一つです。適切な冗長化と障害耐性の設計を行うことで、データセンターの安定稼働を確保することができます。
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