ローレベルフォーマットと物理フォーマットとは？
プログラムで使用するデータを保存する際には、ハードディスクやUSBメモリのような記憶媒体を使用します。しかし、この記憶媒体にデータを保存する際には、データを扱いやすいように様々な処理を施す必要があります。その処理の中でも、特に重要なのが「フォーマット」です。
フォーマットとは、記憶媒体に対して特定のデータ形式で書き込むことを指します。そして、フォーマットには大きく2つの種類があります。「ローレベルフォーマット」と「物理フォーマット」です。
ローレベルフォーマットとは
ローレベルフォーマットとは、記憶媒体を初期状態に戻し、データを保存するために必要な領域を全て確保する処理のことを指します。具体的には、磁気ディスクには磁気媒体が数百から数千の円盤に塗布されているため、この円盤単位で磁気媒体の特性を測定し、一定の採用基準に基づきデータを書き込んでいきます。
ローレベルフォーマットは、通常ハードディスクやUSBメモリ等を初期化する際に行われる処理であり、初期状態に戻すことでデータを完全に消去することが出来ます。
物理フォーマットとは
物理フォーマットとは、記憶媒体にデータを保存するために必要な領域を確保し、ファイルシステムを構築する処理のことを指します。具体的には、Windowsのフォーマット処理やMacのディスクユーティリティで行われる処理が物理フォーマットにあたります。
物理フォーマットは、データを書き込むための準備を整える処理のため、データを完全に消去することはできません。しかし、不要なデータを削除する「クリーンアップ」などの処理を行うことで、データ量を減らすことができます。
ローレベルフォーマットと物理フォーマットの違い
ローレベルフォーマットと物理フォーマットの最大の違いは、記憶媒体に対する処理が異なることです。ローレベルフォーマットは、記憶媒体自体を初期状態に戻し、データを保存するための領域を全て確保します。一方、物理フォーマットは、データを保存するための領域のみを確保し、ファイルシステムを構築するための前準備を行います。
また、ローレベルフォーマットは、データを完全に消去することができるのに対して、物理フォーマットは、データを削除するだけで完全に消去することはできません。
まとめ
プログラムで使用するデータを保存するためには、記憶媒体をフォーマットする必要があります。しかし、そのフォーマットには「ローレベルフォーマット」と「物理フォーマット」の2種類があります。ローレベルフォーマットは、記憶媒体を初期状態に戻し、データを完全に消去することができます。一方、物理フォーマットは、データを保存するための領域を確保し、ファイルシステムの構築の前準備を行います。両者の違いを理解して、適切なフォーマットを行うことが大切です。
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