論理区画(LPAR)とは?仮想化技術の基本概念を分かりやすく解説

Explanation of IT Terms

LPARとは?

LPARとは、Logical PARtition(論理区画)の略称で、IBM製のメインフレームシステムz/OSやAIXにおいて、仮想化技術を利用して物理的なハードウェア資源を論理区画に分割することができる機能です。

仮想化技術の基本概念

仮想化技術とは、一台の物理サーバーに複数の仮想的なサーバーを作成し、仮想サーバーであるかのように振る舞わせる技術のことです。これにより、物理的なサーバーの数を減らして運用コストを抑えられるほか、システムの可用性や拡張性も向上します。

仮想化技術は、CPUやメモリ、ストレージなどのリソースを分割することで実現されます。物理ハードウェアを仮想化するため、VM(Virtual Machine)という仮想的なマシンを作成する必要があります。

LPARは、VMの一種であり、物理的なハードウェアリソースを論理的に分割し、それぞれの仮想的なマシンに割り当てることができます。LPARを使うことで、1台の物理的なサーバーで複数の独立した仮想システムを運用することができます。

LPARのメリット

LPARを利用すると、以下のようなメリットがあります。

1. コスト削減

物理サーバーを減らして運用コストを削減できます。物理的なハードウェアリソースを最大限に活用することができ、省スペース化にも貢献します。

2. システムの可用性向上

LPARを使うことで、障害やメンテナンス時にもシステム全体への影響を最小限に抑えることができます。例えば、1つのLPARに障害が発生した場合でも、他のLPARは正常に動作し続けることができます。

3. 拡張性の高さ

LPARを利用することで、必要に応じて仮想システムを追加することができます。物理サーバーを増やす必要がないため、スケーラビリティに優れています。

まとめ

LPARは、IBMの仮想化技術のひとつであり、物理的なハードウェア資源を論理区画に分割することができます。LPARを使うことで、運用コストの削減やシステムの可用性向上、拡張性の高さなどのメリットがあります。今後ますます普及が進むであろう仮想化技術の中でも、LPARは重要な役割を担っています。

参考記事

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