/etc/hostsファイルとは?インターネット接続の基本概念を分かりやすく解説
インターネットに接続するためには、IPアドレスが必要です。しかし、人間が覚えやすいドメイン名とIPアドレスは対応していません。そこで、ドメイン名とIPアドレスの対応関係を管理するために、DNS(Domain Name System)が使われます。
DNSによってドメイン名とIPアドレスが対応付けられるため、私たちは覚えやすいドメイン名を使ってWebサイトにアクセスできます。しかし、一部の場合、DNSによる名前解決が行われないことがあります。
それは、DNSサーバーが故障している場合や、DNSサーバーにアクセスするためのネットワーク接続ができない場合です。このような場合にアクセスするために、私たちは/etc/hostsファイルを使うことができます。
/etc/hostsファイルとは?
/etc/hostsファイルは、LinuxやMac OSなどのUnix系のオペレーティングシステムで使用される、ローカルホスト上のドメイン名とIPアドレスの対応を記述するファイルです。
このファイルにドメイン名とIPアドレスを手動で追加することで、DNSサーバーに依存せずに、手動で名前解決ができます。
/etc/hostsファイルの書き方
/etc/hostsファイルは、以下のような書式で記述することができます。
IPアドレス ホスト名 [エイリアス1 エイリアス2 …]
例えば、192.168.0.1のIPアドレスを持つexample.comというドメイン名を追加する場合、以下のように書きます。
192.168.0.1 example.com
複数のIPアドレスを追加する場合は、以下のように記述します。
192.168.0.1 example.com example
また、コメント行を追加することもできます。コメント行は、#で始めます。
# This is a comment line
まとめ
/etc/hostsファイルは、DNSによる名前解決が行われない場合に、手動でドメイン名とIPアドレスの対応を記述するためのファイルです。正しい書式で記述することで、手動で名前解決を行うことができます。
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