ハードコード(オンコーディング)とは?
ハードコード、またはオンコーディングとは、プログラムコード内に直接値を記述することを指します。例えば、以下のようなコードがハードコードの例です。
“`
int price = 1000;
“`
このように、数値や文字列などの値をプログラムコードに直接埋め込むことで、処理を行うプログラムを作成することができます。
しかし、ハードコードにはデメリットがあります。
ハードコードのデメリット
1. 可読性が低い
ハードコードを使用すると、値がどこから来たのか、どのように使われているのかがすぐには理解できません。また、値を変更する場合にも、プログラムコード内の全ての箇所を修正する必要があります。
2. メンテナンス性が低い
ハードコードを使用すると、コードが変更された場合に、影響範囲が広くなります。例えば、1つの値を変更するだけでも、プログラムコード内の全ての箇所を修正する必要があります。これによって、コードが大きくなり、メンテナンスコストが高くなります。
3. コードの再利用性が低い
ハードコードを使用すると、値が固定されているため、同じコードを再利用することができません。例えば、上記の例でpriceが1000円に固定されている場合、このコードを別の商品で使用することができません。
ハードコードの代替方法
ハードコードに代わる方法として、以下の2つがあります。
1. 定数を使用する
定数は、プログラム内で複数回使用される値を1つにまとめ、変更が必要な場合には定数の値を変更することで、プログラム全体に反映されるようにします。
例えば、以下のように定数を使用することができます。
“`
const int PRICE = 1000;
“`
このように、定数を使用することで可読性が向上し、メンテナンスコストも下がります。
2. 設定ファイルを使用する
設定ファイルを使用することで、値を外部ファイルに記述し、プログラム内で読み込むことができます。この場合、値を変更する場合には、ファイル内の値を変更するだけで良くなります。
例えば、以下のように設定ファイルを使用することができます。
“`
// settings.txt
PRICE = 1000
// program.cpp
int price = read_setting(“settings.txt”, “PRICE”);
“`
このように、設定ファイルを使用することで、コードの再利用性が向上し、開発コストも下がります。
まとめ
ハードコードは、値を直接コード内に記述することで処理を行う方法ですが、可読性が低く、メンテナンス性も低いため、代替方法を使用することが望ましいです。定数や設定ファイルを使用することで、コードの可読性やメンテナンス性を向上し、開発コストを下げることができます。
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