AS番号とは?
AS番号(Autonomous System number)とは、インターネットに接続された独立したネットワークを特定するために付与される番号のことです。AS番号は、インターネット上の異なるルーター同士が通信する際に使用され、ネットワークの管理やトラフィックの制御に役立ちます。
AS番号の役割
AS番号は、インターネットの基盤であるBGP(Border Gateway Protocol)というプロトコルによって使用されます。BGPは、異なるASに所属するルーター同士が通信するためのプロトコルであり、AS番号がなければ正しい通信経路を特定することができません。
AS番号によって、異なるAS間でトラフィックを制御することができます。例えば、ある企業が自社内部のネットワークを1つのASとして管理し、他のインターネット上のネットワークとは別に扱うことができます。これにより、自社内部のネットワークを安全に保護することができます。
インターネットの構造
インターネットは、膨大な数のネットワークが繋がったものです。これらのネットワークは、ISP(Internet Service Provider)と呼ばれる、インターネット接続サービスを提供する企業によって管理されています。ISPは、自社のネットワークを1つのASとして管理しており、異なるISP同士は異なるAS番号を持っています。
インターネット上のデータは、最適な通信経路を探すために、BGPプロトコルによってAS番号を参照して送受信されます。このように、インターネットは、異なるASが相互に接続し、通信することで成り立っています。
まとめ
AS番号は、インターネットの構造を保つために必要不可欠な要素であり、異なるAS間でのトラフィック制御にも役立っています。インターネットの成り立ちを理解する上で、AS番号の役割を正しく理解することが重要です。
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