autocomplete属性とは?入力補完機能の制御とWebフォームの利便性向上
Webフォームにおいて、入力欄にキーワードを入力する際、あらかじめ入力が予測される値を表示し、入力を補完する機能があります。このような機能を入力補完機能と呼びます。この入力補完機能を制御するために、HTML5からはautocomplete属性が導入されました。
autocomplete属性は、入力補完機能を有効にするかどうか、また、どのような値を表示するかを指定することができます。具体的には、autocomplete=”on”を指定することで入力補完機能を有効にし、autocomplete=”off”を指定することで無効にすることができます。
入力補完機能の利点
入力補完機能は、ユーザビリティを向上させるために非常に重要です。
例えば、ユーザーが既に登録した情報を入力する際、入力補完機能により手間を省くことができます。また、パスワードなどの値を入力するときにも、再度入力する手間を省くことができます。これにより、ユーザーにとって、Webフォームの利便性が向上し、ストレスを軽減することができます。
入力補完機能の制御
しかし、入力補完機能はどのような値が補完されるかによって、場合によっては悪影響を与えることがあります。例えば、クレジットカード情報や個人情報の入力欄において、補完された情報が誤った情報である場合、大きな問題となります。
このようなケースに対応するために、autocomplete属性を用いて、個別に入力欄の補完を制御することが重要です。
具体的には、フォームのname属性と一致するID名を持つ、datalist構造をautocompleteで指定することで、補完する値を制御することができます。また、autocomplete=”new-password”を指定することで、パスワード入力欄において、補完を無効化することもできます。
まとめ
入力補完機能は、Webフォームの利便性を向上させるために重要である一方で、制御をしっかりと行わなければ、ユーザーにとってリスクとなることもあります。
autocomplete属性をしっかりと使い分けることで、ユーザーにとって使いやすく、安全なWebフォームを実現することができます。
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