CCR (ステータスレジスタ)とは?コンピュータの状態を管理するレジスタの働き

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CCR (ステータスレジスタ)とは?コンピュータの状態を管理するレジスタの働き

CCR (Condition Code Register) とは、コンピュータの中で状態を管理するために用いられるレジスタの一つです。プロセッサ内部で実行される命令の結果を示すフラグ (flag) が格納されます。

フラグとは?

フラグとは、プロセッサが実行した命令の結果や状態を示すために用いられるビットのことです。例えば、演算命令を実行した際に、結果が0だった場合に0フラグが立ちます。また、2つの数値を比較した際に、大小関係に応じてフラグが立ちます。

CCRの役割

CCRは、フラグの値を管理することで、プログラムの制御フローに影響を与えます。例えば、条件分岐命令 (jump-if-zero, jump-if-not-zero) を実行する際に、CCRの0フラグの値を参照して分岐先を変更します。また、演算命令を実行した際にオーバーフローフラグが立っていた場合に、プログラムの実行を停止することも可能です。

CCRの構造

CCRは、複数のフラグを格納するビットフィールドとして実装されます。具体的には、Z (zero), N (negative), C (carry), V (overflow) などのフラグがあります。各フラグの意味は以下の通りです。

  • Z (zero) : 結果が0だった場合に立つフラグ
  • N (negative) : 結果が負の値だった場合に立つフラグ
  • C (carry) : オーバーフローが発生した場合に立つフラグ
  • V (overflow) : 2の補数表現でオーバーフローが発生した場合に立つフラグ

CCRは、フラグが立っているかどうかを判断するための条件分岐命令などによって制御フローが決定される重要なレジスタです。また、プログラムの最適化やデバッグにおいても、CCRの値を参照することが重要になります。

参考記事

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