chronyとは?Linuxシステムで時刻同期を行うツールの特徴と設定方法

Explanation of IT Terms

chronyとは?

chronyとは、Linuxシステムで時刻同期を行うためのツールです。NTP(Network Time Protocol)プロトコルを使用して、正確な時間情報を取得し、システムクロックを同期させることができます。chronyは、より正確な時刻同期を実現するために開発され、一般的に使用されるNTPデーモンよりも高度な機能を備えています。

chronyの特徴

– chronyは、不安定なネットワーク環境でも正確な時刻同期を実現することができます。chronyは、NTPサーバからの応答を待機する際に、自動的にバックアップサーバに切り替えることができるため、ネットワークの遅延やジッターが多い場合でも正確な時刻同期を保つことができます。
– chronyは、クロック周波数の誤差を自動的に矯正することができます。chronyは、NTPサーバからの情報を元に、システムクロックの周波数誤差を測定し、自動的に矯正することができます。これにより、クロックの誤差を最小限に抑えることができ、時刻同期の精度を向上させることができます。
– chronyは、複数のNTPサーバから情報を取得することができます。chronyは、複数のNTPサーバへ同時にアクセスし、最も正確な時刻情報を取得することができます。また、chronyは、NTPサーバのロードバランシングもサポートしています。

chronyの設定方法

chronyを使用するには、まずchronyパッケージをインストールする必要があります。一般的に、以下のコマンドを使用してインストールすることができます。

“`
sudo apt-get install chrony
“`

chronyをインストールしたら、設定ファイルの編集が必要です。chronyの設定ファイルは、通常/etc/chrony/chrony.confにあります。このファイルを編集して、使用するNTPサーバを指定することができます。

例えば、以下のように記述することで、NTPサーバを指定することができます。

“`
server ntp.example.com iburst
“`

iburstオプションを指定することで、chronyが起動時にすぐにNTPサーバに接続し、正確な時刻情報を取得することができます。

chronyを起動するには、以下のコマンドを使用します。

“`
sudo service chrony start
“`

以上が、chronyの基本的な設定方法です。chronyを正しく設定することで、正確な時刻同期を実現し、システムの安定性を確保することができます。

参考記事

参考サイト

合わせて読みたい

【Google Chrome】右クリックで翻訳がでなくなった時の対策方法の決定版