CLV (Zoned CLV)とは?光ディスクのデータ読み書き方式の一種
光ディスクの一般的なデータ読み書き方式には、CLVとCAVがあります。CLVとはConstant Linear Velocityの略で、光ディスクの回転が内側から外側に向かって一定速度で変化する方式です。一方、CAVはConstant Angular Velocityの略で、ディスクの回転速度を一定に保ちつつ、ディスク内側から外側へ向かって読み込み速度を変化させる方式です。
CLVには、Zoned CLV (ZCLV)というバリエーションがあります。ZCLVは、ディスクを複数の“ゾーン”に分け、各ゾーンごとに異なる回転速度を設定する方式です。つまり、外側のゾーンでは高速で回転し、内側のゾーンでは低速で回転するといった具合です。
なぜZCLVが採用されたのでしょうか?それは、ディスクのデータ密度が大きくなるにつれ、内側のトラックになるほどデータ量が少なくなる傾向があるため、内側のゾーンを低速回転にすることで、データの読み込みエラーを減らすことができるからです。また、外側のゾーンでは高速回転することで、高速な読み込みが可能となります。
しかしながら、CLVやZCLVはCAVに比べると、ディスク全体を均等に使用できず、読み込み速度が遅くなる傾向があるため、一部の光ディスクでは使われない場合もあります。
以上が、CLV (Zoned CLV)についての解説です。光ディスクを利用する際には、読み込み方式についても理解しておくことが重要です。
参考記事
合わせて読みたい
【Google Chrome】右クリックで翻訳がでなくなった時の対策方法の決定版