CPRMとは?記録可能メディアのコンテンツ保護技術について解説
CPRMとは、Content Protection for Recordable Mediaの略称で、記録可能メディアにおけるコンテンツ保護技術の一つです。CPRMは、主に音楽や映像などの著作物を保護するために使用されます。
CPRMは、1999年に制定されたSDMI(Secure Digital Music Initiative)の規格で採用され、後にDVDやBlu-ray Discなどのメディアでも採用されました。CPRMは、デジタル著作物を記録する際に、特定の機器やソフトウェアでしか再生できないようにすることで、不正コピーを防止することを目的としています。
CPRMの仕組み
CPRMの仕組みは、記録されるデータに対して暗号化を施すことで、特定の機器でしか再生できないようにするものです。データを記録する際に、特定のキーを付加することによって、再生する際にはそのキーが必要になります。このキーはディスクに書き込まれ、プレイヤーやコンピューターなどの再生機器でしかキーを読み取ることができません。
また、CPRMでは、再生に必要なキーを一度だけ発行する「リリース鍵」と、コピーガードが掛けられたメディアに再生するための「再生鍵」があります。リリース鍵は、配信元で一度だけ発行され、再生鍵は再生機器側で生成されるため、再生機器によって再生できるデータが異なるという特徴があります。
CPRMの利点と欠点
CPRMの最大の利点は、デジタル著作物の不正コピーを防止できることです。このため、音楽や映像作品の配信や販売にCPRMが使われることが多くあります。
一方、CPRMには欠点もあります。例えば、CPRMでコンテンツが保護された場合、再生機器が制限されるため、視聴したい機器で再生できないという問題があります。また、CPRMが実装されていない機器では再生できないため、互換性にも問題があります。
まとめ
CPRMは、記録可能メディアにおけるコンテンツ保護技術の一つで、主に音楽や映像などの著作物を保護することが目的とされています。CPRMは、データに対して暗号化を施すことで、特定の機器やソフトウェアでしか再生できないようにするものであり、不正コピーを防止することができます。しかし、再生機器が制限されるため、利用には注意が必要です。
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