バッチ処理とリアルタイム処理とは?
バッチ処理とは、あらかじめ処理対象のデータを指定し、それらを順次処理する方式のことです。大量のデータを一度に処理することができるため、定期的な大量のデータの処理に向いています。
一方、リアルタイム処理とは、発生したデータをすぐに処理する方式のことです。処理対象のデータが増えても、その都度処理するため、今すぐにデータの反映が必要なシステムに向いています。
バッチ処理のメリットとデメリット
メリット
- 大量データの処理に向いている バッチ処理は、あらかじめ処理対象のデータを指定し、一括で処理するため、大量のデータを扱う際に向いています。また、処理中にエラーが発生した場合でも、処理を全てやり直すことができるため、信頼性が高いというメリットもあります。
- 処理時間が長くても問題ない バッチ処理は、処理時間が長くなっても、その間に他の処理が割り込んでくることがないため、問題ありません。例えば、夜間にサーバーに負荷をかけるような処理に適しています。
デメリット
- リアルタイム性に欠ける バッチ処理は、あらかじめ指定されたデータを一括で処理するため、そのデータが更新されるまでの間、処理されたデータが反映されない場合があります。そのため、リアルタイム性が求められるシステムには向いていません。
- データの増減に対応が難しい データの増減に対応するためには、バッチ処理の内容を都度変更する必要があります。そのため、頻繁な変更や追加が必要となる場合、システムを保守するためのコストがかかる可能性があります。
リアルタイム処理のメリットとデメリット
メリット
- データの瞬時反映ができる リアルタイム処理は、発生したデータをその都度処理するため、データの瞬時反映が可能です。例えば、オンラインショップでの在庫管理など、リアルタイム性が求められるシステムには不可欠な機能です。
- 変更や追加が容易 バッチ処理と違い、リアルタイム処理は処理するデータが増えても、その都度処理するため、対応が容易です。また、必要に応じて処理内容を都度変更することもできます。
デメリット
- 負荷に弱い リアルタイム処理は、発生したデータをその都度処理するため、負荷に弱いというデメリットがあります。多くのデータが発生した場合、高負荷に耐えられるインフラが必要となります。
- エラーが発生した場合、即座に処理できない バッチ処理と違い、リアルタイム処理はその都度処理するため、エラーが発生した場合、即座に処理できない場合があります。そのため、エラー対応の綿密なシステム設計が必要となる場合があります。
まとめ
バッチ処理とリアルタイム処理にはそれぞれメリット・デメリットがあります。どちらを使用するかは、システムの目的や必要性によって変わってきます。大量のデータ処理を行う場合はバッチ処理、データの瞬時反映が必要な場合はリアルタイム処理が向いています。適切な処理方法を選択することが、システムの正常動作のために重要です。
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