GLBPの解説:Gateway Load Balancing Protocolの基本概念

Explanation of IT Terms

GLBPとは?

GLBP(Gateway Load Balancing Protocol)は、Ciscoルーターで使用されるプロトコルで、複数のルーター間で負荷分散を行うための技術です。GLBPは、複数のルーターを仮想的に1つのルーターに見せることができます。そして、この1つのルーターに対して、複数のホストが接続し、負荷分散されるようになります。

GLBPの基本概念

GLBPは、仮想IPアドレスを使用して、複数のルーターをクラスタリングし、1つの仮想ルーターアドレスを持つことができます。この仮想ルーターアドレスは、複数の物理的なルーターによって共有されます。GLBPは、アクティブな仮想ルーターとスタンバイ仮想ルーターを指定し、アクティブな仮想ルーターが通信を処理し、スタンバイ仮想ルーターはアクティブな仮想ルーターが故障した場合に引き継ぎを行うようになっています。

GLBPは、3種類のロードバランシングモード(Round Robin、Host Dependent、Weighted)をサポートしています。Round Robinは、ルーター間で均等に負荷を分散するモードです。Host Dependentは、ホストごとにルーターを指定して負荷分散するモードです。そして、Weightedは、帯域幅などの指標を使用して、ルーター間で負荷を分散するモードです。

GLBPの利点

GLBPの利点は、以下の通りです。

・負荷分散:複数の物理的なルーター間で負荷を分散することができます。

・高可用性:アクティブな仮想ルーターが故障した場合には、スタンバイ仮想ルーターが共有された仮想IPアドレスを引き継いで処理を継続することができます。

・スケーラビリティ:GLBPは、クラスタリングを使用して、複数の物理的なルーターを1つの仮想ルーターとして見せるため、ネットワークの拡張に対応することができます。

まとめ

GLBPは、Ciscoルーターで使用される負荷分散プロトコルであり、複数の物理的なルーターを1つの仮想ルーターとして見せることができます。GLBPは、高い可用性、スケーラビリティ、負荷分散に優れているため、企業のネットワークにおいて利用されます。また、ロードバランシングモードを切り替えることができるため、ネットワークの状況に応じて最適なモードを選択することができます。

参考記事

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