アドレスクラス(IP address class): インターネットプロトコルの使い分け

IPアドレスクラスとは?

インターネットプロトコル(IP)は、データ通信における送信先や送信元のアドレスを決定するために使用されるアドレスシステムです。IPアドレスとは、このアドレスシステムにより割り当てられた一意の識別番号です。

IPアドレスクラスは、このアドレスを8ビット、16ビット、24ビットの3種類に区切る方法です。これにより、ネットワークアドレスとホストアドレスを定義することができます。

IPアドレスクラスの種類

IPアドレスクラスは、主にA、B、C、D、Eの5種類があります。各クラスは、先頭ビットにより識別され、ビットパターンによりアドレス範囲が決定されます。以下に、各クラスのビットパターン、範囲、使用目的を示します。

  • クラスA: 0 ~ 127の範囲。大規模なネットワークに使用されます。
  • クラスB: 128 ~ 191の範囲。中規模のネットワークに使用されます。
  • クラスC: 192 ~ 223の範囲。小規模なネットワークに使用されます。
  • クラスD: 224 ~ 239の範囲。マルチキャストに使用されます。
  • クラスE: 240 ~ 255の範囲。将来の利用を想定しています。

IPアドレスクラスの使い分け

IPアドレスクラスの種類によって、使用するネットワークの規模やアドレス数が異なります。例えば、クラスAは1つのネットワークで大量のアドレスを割り当てることができますが、クラスCは小規模なネットワークに最適です。

また、各クラスで使用できるアドレス数も異なります。クラスAは16,777,214個のホストアドレスを持つことができますが、クラスCは254個のホストアドレスしか持つことができません。

そのため、ネットワークの規模やアドレス数に応じて、適切なIPアドレスクラスを選択することが重要です。

おわりに

IPアドレスクラスは、インターネットネットワークにおいて重要な役割を果たしています。正しい種類を選択し、適切に利用することで、より効果的なネットワーク構築が可能になります。

参考記事

  1. 参考サイト

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