LSOとTSOとは?ネットワーク技術の基本概念をわかりやすく解説する
LSOとは?
LSOとは、「Large Send Offload」の略称で、ネットワークパフォーマンスの向上を目的とした技術です。LSOを利用することで、大容量データの転送における処理負荷を軽減し、ネットワークトラフィックの最適化を実現できます。
LSOは、送信するデータを一定のバッファにまとめ、バッファサイズを確保したうえで、ネットワークインターフェイスへ一括で送信することで、ネットワークトラフィックを削減することができます。
TSOとは?
TSOとは、「TCP Segmentation Offload」の略称で、TCP通信の性能向上を目的とした技術です。TSOを利用することで、TCP通信における送信処理の負荷を軽減し、ネットワークトラフィックの最適化を実現できます。
TSOは、TCP通信におけるデータパケットの分割を、NICに任せることで、CPUの負荷を軽減することができます。これにより、TCP通信におけるデータ転送の高速化が実現できます。
LSOとTSOの違い
LSOとTSOは、どちらもネットワークパフォーマンスの向上を目的とした技術ですが、LSOは大容量データの転送、TSOはTCP通信の性能向上を目的としています。
また、LSOとTSOは、それぞれの技術において、送信処理の負荷軽減が求められています。LSOは大きなデータを一括で送信することでトラフィックを削減し、TSOはNICにデータパケットの分割処理を任せることでCPUの負荷を軽減します。
まとめ
LSOとTSOは、ネットワークパフォーマンスの向上を目的とした技術で、それぞれがデータ転送やTCP通信の性能を向上させることができます。
LSOは大容量データの転送において、TSOはTCP通信におけるデータパケットの分割処理において、それぞれ負荷軽減を行います。ネットワーク技術において、LSOとTSOを適切に活用することで、ネットワークトラフィックの最適化を実現し、高速・安定な通信を実現することができます。
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