相対参照とは?Excelなどでよく使われるセル参照方式の基本概念について解説
相対参照とは何か?
相対参照とは、Excelなどの表計算ソフトでよく使われるセル参照の方法の一つです。セル参照とは、別のセルの値を参照するために使われる仕組みで、相対参照はその中でも特に基本的な考え方となります。
相対参照では、セルの参照先が、参照元の位置によって変化することを意味します。つまり、参照元のセルを移動させた場合、参照先のセルも同じだけ移動するので、表の構造が変わった場合にも自動的に参照先が変更されます。
相対参照の例
たとえば、A1セルに数字「1」が入力されている状態で、B1セルに「=A1+1」と入力した場合、B1セルには「2」という値が表示されます。この時、B1セルをコピーしてC1セルに貼り付けた場合、C1セルには「=B1+1」という式が入力されます。これは、B1セルの相対参照がC1セルにも適用され、B1セルからの参照距離が「1」だったのが、C1セルになると「2」となったからです。
また、A2セルに数字「2」が入力されている状態で、B2セルに「=A1+A2」と入力した場合、B2セルには「3」という値が表示されます。この時、B2セルをコピーしてC2セルに貼り付けた場合、C2セルには「=B1+B2」という式が入力されます。これは、B2セルの参照が相対参照であるため、B2セルからの参照距離が「1」だったのが、C2セルになると「2」に変化したからです。
相対参照の利点
相対参照は、表の構造が変わった場合にも自動的に参照先を変更するため、表の拡大や縮小などに対して柔軟性があります。また、セル参照を一度記述しておけば、複数のセルに同じ式を適用することができるため、効率的に表計算を行うことができます。
ただし、相対参照は、参照先のセルが移動してしまった場合に誤った結果が表示されることがあるため、注意が必要です。
まとめ
相対参照は、Excelなどの表計算ソフトでよく使われるセル参照の方法の一つであり、参照元の位置によって参照先が変化することを意味します。表の構造が変わった場合にも柔軟に対応でき、複数のセルに同じ式を適用することができるため、効率的な表計算が可能です。ただし、誤った結果を招く可能性があるため、注意が必要です。
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