静的ルートとは?ネットワークにおける静的ルートの基本概念について解説する。

Explanation of IT Terms

静的ルートとは?

ネットワークにおいて、静的ルートとは手動で設定されたルーティング情報のことです。つまり、パケットが送信される際にどの経路を通るかが、あらかじめ定められています。

静的ルートの基本概念

静的ルートは、構成が単純で、設定も比較的容易です。しかし、管理が煩雑になることや、複雑なネットワークに対応しきれない場合もあります。

静的ルートの利用方法

静的ルートは、ルーター内部に手動で設定することができます。具体的には、経路情報やネクストホップ情報を指定することができます。

静的ルートの利点としては、次のようなものがあります。

  • 信頼性が高い
  • セキュリティ上の問題が少ない
  • 大規模なネットワークにも容易に適用できる

一方、静的ルートの欠点としては、次のようなものがあります。

  • 手動での設定が必要であるため、煩雑になりやすい
  • ネットワークの変更に追従しきれないことがある
  • トラフィックが一定の経路を通るため、負荷が集中しやすい

静的ルートの例

静的ルートの例を示します。以下の例では、ルーターAがルーターBへの経路情報を、手動で設定しています。

10.0.0.0/24ネットワークのアドレスブロックに属するパケットは、192.168.1.1をネクストホップとしてルーターBに送信されます。

ip route 10.0.0.0 255.255.255.0 192.168.1.1

まとめ

静的ルートは、手動で設定されたルーティング情報のことで、信頼性が高いという利点がありますが、管理が煩雑になることや、大規模なネットワークに対応しきれない場合もあります。静的ルートを使う場合は、利点と欠点を確認し、最適な運用方法を選択する必要があります。

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