1NFとは?第1正規形の理解とデータベース設計
データベースの正規化には、第1正規形(1NF)が基本的な要素となっています。1NFとは、関係データベースにおいて、あるテーブルのあるカラムが、原子的な単位の値しか含まない状態を指します。つまり、カラム内に複数の値が含まれていないことが求められます。
例えば、ある生産工場の生産指示書を扱う場合、以下のような表を考えることができます。
| 生産工場名 | 生産製品名 | 生産指示番号 |
| ———- | ———- | ———— |
| 工場A | 商品A | 001 |
| 工場B | 商品B | 002 |
| 工場A | 商品C | 003 |
この表が1NFに適合しているかどうかを見てみましょう。各カラムに含まれる値は、原子的な単位となっており、重複するデータがないため、1NFに適合しています。
しかし、もし以下のような表があったとしたら、1NFに適合しているとは言えません。
| 生産工場名 | 生産製品名 | 生産指示番号 |
| ———- | ———- | ———— |
| 工場A | 商品A,商品B | 001 |
| 工場B | 商品C | 002 |
| 工場A | 商品C,商品D,商品E | 003 |
この表では、生産製品名のカラムに複数の値が含まれており、1NFに適合していない状態です。データベースを設計する際には、このような状態を避けるために、正規化の手法を用いて、1NFに適合した形にデータを変換する必要があります。
データベースの正規化には、第2正規形、第3正規形、ボーイスコット・コッド正規化などがありますが、1NFが満たされているかどうかを最初に確認することが大切です。1NFに適合した正規化されたデータベースは、データの整合性や一貫性を保つことができ、よりスムーズなデータ処理が可能となります。
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