2NFとは?第2正規形の理解とデータベース設計における重要性
データベース設計において、正規形は非常に重要な概念です。正規形とは、データベースの表を構造化するための基準であり、データの整合性や検索性を向上させるために使用されます。第2正規形(2NF)は、その中でも非常に重要な正規形の一つです。
第2正規形は、リレーショナルデータベースにおいて、主キーを持つテーブルの各非キー属性が、値の重複を排除した状態で、その主キーに完全に依存する状態にあることを示します。つまり、第2正規形になるためには、主キーに関連する情報だけがテーブルに存在し、それ以外の情報は別のテーブルに分割する必要があるということです。
第2正規形が重要な理由は、データの整合性を保つことができるからです。例えば、顧客情報と注文情報を保存するデータベースがあるとします。注文情報には、顧客IDが含まれていますが、顧客情報にも同じIDが含まれています。この場合、顧客情報が変更された場合、注文情報も同時に変更する必要があります。しかし、注文情報のテーブルにも顧客情報が含まれている場合、注文情報のテーブルを変更するだけで、顧客情報も変更される可能性があります。これは、情報の整合性に欠けており、問題が発生する原因になります。
それでは、第2正規形を実際に適用する方法を見ていきましょう。
第2正規形の適用方法
第2正規形を適用するためには、以下の手順を実行する必要があります。
1. テーブルから主キーを特定します。
2. 主キーに関連する属性以外を別のテーブルに分割します。
3. 新しいテーブルには、主キーと分割した属性だけを含めます。
例えば、以下のようなテーブルがあるとします。
| OrderID | CustomerID | CustomerName | OrderDate | ProductID | ProductName | Quantity |
|——–|————|————–|———–|———–|————-|———-|
| 001 | 1001 | John Doe | 2020/01/01 | 001 | Product A | 2 |
| 002 | 1002 | Jane Smith | 2020/01/02 | 002 | Product B | 3 |
このテーブルは、顧客情報と注文情報が混在していて、第2正規形ではありません。そこで、以下のように2つのテーブルに分割します。
| CustomerID | CustomerName |
|————|————–|
| 1001 | John Doe |
| 1002 | Jane Smith |
| OrderID | CustomerID | OrderDate | ProductID | Quantity |
|——–|————|———–|———–|———-|
| 001 | 1001 | 2020/01/01 | 001 | 2 |
| 002 | 1002 | 2020/01/02 | 002 | 3 |
これにより、顧客情報と注文情報が別々のテーブルになり、データの整合性が保たれるようになります。
まとめ
第2正規形は、データベース設計において非常に重要な概念です。正しく適用することで、データの整合性を保ち、問題を回避することができます。第2正規形を理解し、適切に適用することで、データベースの品質を向上させることができます。
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