誕生日攻撃(birthday attack)とは?暗号解読の一手法を解説

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誕生日攻撃とは?

誕生日攻撃は、暗号解読の一手法の一つで、同じハッシュ値を持つ異なる入力値を見つける攻撃手法です。ハッシュ関数は、任意の長さのデータを固定長の値に変換するものであり、暗号化処理によく使われます。しかし、入力データのサイズが大きくても、ハッシュ値のサイズは一定なため、複数の入力値が同じハッシュ値になることがあるのです。

誕生日攻撃は、多数のランダムな入力値から同じハッシュ値を持つ2つの入力値を見つけ出し、その2つの入力値を使って暗号を解読する手法です。誕生日攻撃の名前は、同じ誕生日を持つ人が一定数以上いる確率を考えた「誕生日のパラドックス」に由来します。

誕生日攻撃を使った暗号解読

暗号解読に誕生日攻撃を使う方法は、以下のような手順で行います。

1. 暗号化されたメッセージを取得する。
2. ランダムなデータを生成し、ハッシュ関数を適用してハッシュ値を求める。
3. 2で生成したハッシュ値と一致するハッシュ値を持つ別のデータを探す。
4. 見つかった2つのデータを使って、暗号化されたメッセージを解読する。

この手法は、ランダムなデータを生成するために必要なリソースが多く、探す必要がある同じハッシュ値の数に比例して膨大な時間がかかるため、効率的な手法とは言えません。

まとめ

誕生日攻撃は、暗号解読の手法の一つであり、同じハッシュ値を持つ異なる入力値を見つける攻撃手法です。ランダムなデータを生成し、同じハッシュ値を持つデータを探すことで、暗号化された情報を解読することができます。しかし、リソースを多く必要とするため、効率的な手法とは言えません。

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