ブルータとは?暗号解読やセキュリティ攻撃の基本概念をわかりやすく解説する

Explanation of IT Terms

ブルータとは?

ブルータ(brute force)は、セキュリティ攻撃の一種であり、暗号解読やパスワード破解などに用いられます。単純に全ての可能性を試し、正しい答えを探る手法で、総当たり攻撃とも呼ばれます。この手法は非常に単純かつ効率的ですが、試行回数が膨大なため、時間がかかります。

ブルータの基本概念

ブルータの攻撃方法は、数学的なアルゴリズムなどを用いた解析的手法とは異なります。暗号解読に用いられる場合は、最も単純な例として「シーザー暗号」が挙げられます。シーザー暗号は、アルファベットを一定のルールに従ってシフトさせて暗号化する方法です。例えば、「a」を「c」に、 「b」を「d」に変換し、元の文を「cat」とすると暗号文は「ecv」となります。ブルータを用いて解読する場合、全ての可能性(aからzまでの26通り)を試し、正しい結果が得られるまで繰り返します。

同様の手法が、パスワード破解などにも用いられます。多くの場合、パスワードには複雑な文字列が使用されますが、ブルータを用いた攻撃では全ての可能性を試し、正しいパスワードを探します。しかし、強固なパスワードの場合、試行回数が多すぎて破られることはありません。

ブルータ攻撃の脅威性と対策

ブルータ攻撃は、システムのあらゆる箇所に影響を与える可能性があります。パスワードを使った認証システムの場合、短いパスワードが使用されている場合は容易に破られる可能性があります。また、多段階認証システムの場合、1段階目のパスワードを破られることで、2段階目の認証に進むことができる場合があります。

対策としては、強固なパスワードの使用、多段階認証の導入、暗号化やハッシュ化などが挙げられます。また、ブルータ攻撃の検知には、IPアドレスやログイン試行回数などによる、異常検知や防御策を導入することも有効です。

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