コンテンション方式とは?通信制御方式の一つ

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コンテンション方式とは?通信制御方式の一つ

はじめに

コンピューターネットワークにおいて、複数のデバイスが同じ通信媒体を共有する場合、通信競合が発生し、通信の効率が低下することがあります。このような競合を回避するために、通信制御方式が利用されます。本記事では、その中でも「コンテンション方式」という通信制御方式について解説します。

コンテンション方式とは?

コンテンション方式は、複数のデバイスが同じ通信媒体を共有する場合に、通信権を競い合う方式です。送信したいデータを伝送する前に、通信媒体が空いているかどうかを確認します。通信媒体が空いている場合は、そのデバイスが通信することができます。しかし、通信媒体が既に他のデバイスによって占有されている場合は、通信権を競う必要があります。

コンテンション方式には、「競合検出方式」と「競合回避方式」の2つの方法があります。

競合検出方式

競合検出方式は、通信媒体を常に監視し、通信媒体が空いている状態を検出したら、データを送信する方法です。通信媒体が占有されている場合は、競合を検出することで他のデバイスに通信権を譲ります。競合検出方式は、低いネットワーク負荷で効果的ですが、高いネットワーク負荷の場合、競合が発生しやすくなります。

競合回避方式

競合回避方式は、競合を避けるために、データを送信する前にランダムな時間を待つ方法です。この方法では、競合が発生する確率を低減することが可能です。競合回避方式には、待機時間を一定にする「定常バックオフ方式」と、待機時間を指数関数的に増加させる「指数バックオフ方式」があります。

まとめ

コンテンション方式は、通信媒体を共有するデバイスの通信競合を回避するために利用されます。競合検出方式と競合回避方式の2つの方法があり、適切な方法を選択することで、通信の効率を向上させることができます。

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