ライブラリ(library)とは?図書館のメタファーからIT用語まで、その基本概念をわかりやすく解説

Explanation of IT Terms

ライブラリとは?

ライブラリとは、IT分野において、複数のプログラムを開発する際に共通して必要となる機能を、まとめたプログラムの集合体のことを指します。ライブラリは、再利用がしやすいように、オブジェクトファイルやソースコードで提供されることが一般的です。プログラマーは、ライブラリを自身の開発するプログラムに組み込むことで、共通した機能を簡単に実現することができます。

ライブラリの種類

ライブラリには、大きく分けて2つの種類があります。

  • 静的ライブラリ
  • 動的ライブラリ

静的ライブラリは、ライブラリを呼び出すプログラムに、ライブラリが必要な機能が含まれた形で実行ファイルに結合されます。そのため、プログラムの実行時にライブラリを読み込む必要がありません。一方、動的ライブラリは、プログラムの実行時に必要な機能だけを読み込んで使用するため、実行ファイルのサイズが小さくなる利点があります。

ライブラリの例

ライブラリには、多くの種類があります。以下に、代表的なライブラリの例を挙げます。

  • 標準ライブラリ:標準CライブラリやJavaのAPIなど、プログラミング言語に標準で付属しているライブラリ。
  • GUIライブラリ:ユーザーインターフェイスを構築するためのライブラリ。例えば、.NET FrameworkやQtなど。
  • 数値計算ライブラリ:数式処理や数値計算を行うためのライブラリ。例えば、BLASやLAPACKなど。
  • データベースライブラリ:データベースにアクセスするためのライブラリ。例えば、MySQLやSQLiteなど。

図書館のメタファーからライブラリの概念へ

「library(図書館)」と「library(ライブラリ)」は、言葉のスペルが同じで、発音も似ています。また、図書館は、多くの本が収蔵されており、必要な本を取り出して利用することができます。同様に、ライブラリも複数のプログラムが収録されており、必要な機能を取り出して利用することができます。このような共通点から、ライブラリのことを「プログラムの図書館」と表現することがあります。

まとめ

ライブラリは、プログラム開発において再利用性が高く、多くのプログラマーにとって欠かせない存在です。静的ライブラリと動的ライブラリの2つに分かれ、多様な種類が存在します。また、「library(図書館)」のメタファーから「プログラムの図書館」と表現されることがあります。

参考記事

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