ミューテックス(mutex)とは?マルチスレッドプログラミングの基本概念をわかりやすく解説

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ミューテックスとは?

ミューテックス(Mutex)とは、マルチスレッドプログラミングにおいて、複数のスレッドが同時に共有リソースにアクセスしてしまう問題を解決するための概念です。

ミューテックスは、共有リソースに対して1つのロックをかけ、ロックされた状態でしかアクセスできないようにします。1つのスレッドがロックを獲得している場合、他のスレッドが同じロックを獲得することはできません。そして、ロックを解除することで、他のスレッドがアクセスできるようになります。

このように、ミューテックスを使用することで、共有リソースへのアクセスを同期化し、デッドロックの発生を防止することができます。

マルチスレッドプログラミングの基礎

マルチスレッドプログラミングとは、複数のスレッドを同時に実行することによって、プログラムの実行速度を向上させる技術です。

しかし、複数のスレッドが同時に共有リソースにアクセスすることで、データの整合性が壊れたり、デッドロックなどの問題が発生することがあります。

そのため、マルチスレッドプログラミングでは、複数のスレッドが同時にアクセスできないようにする同期処理が必要になります。そして、その同期処理の基本となるのが、ミューテックスです。

ミューテックスの使い方

ミューテックスの使い方は、プログラミング言語や環境によって異なります。ここでは、C言語を例に説明します。

まず、ミューテックスを宣言し、初期化します。以下のようなコードになります。

“`
#include

pthread_mutex_t mutex = PTHREAD_MUTEX_INITIALIZER;
“`

次に、共有リソースにアクセスするスレッドの中で、ミューテックスをロックします。

“`
pthread_mutex_lock(&mutex);

// 共有リソースのアクセス処理

pthread_mutex_unlock(&mutex);
“`

ロックしたミューテックスは、必ずアンロックするようにしてください。アンロックしないと、他のスレッドが共有リソースにアクセスできなくなってしまいます。

まとめ

ミューテックスは、マルチスレッドプログラミングにおいて、共有リソースの同期処理に使用される基本的な概念です。複数のスレッドが同時にアクセスすることで発生する問題を解決するために、プログラマーはミューテックスをうまく活用する必要があります。

参考記事

参考サイト

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