スライディングウィンドウとは?データの送信制御に用いられる技術を解説する。

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スライディングウィンドウとは?

スライディングウィンドウとは、データの送信制御に用いられる技術の一つであり、通信回線やネットワーク上でのデータ転送の速度制御に使われます。通常、送信側から送られたデータは、受信側からのACK(認証応答)に基づいて、次のデータが送られるというプロトコルがありますが、この方法だと送信速度が落ちることがあります。スライディングウィンドウでは、効率的なデータ転送のために、送信側が連続した一定量のデータを送信し、受信側がそのデータを正しく受け取ったかどうかを確認して、次のデータを送信するように制御します。

スライディングウィンドウの仕組み

スライディングウィンドウの仕組みは、送信側が一定量のデータを送信し、受信側がそのデータを受け取り、ACKを送信して、次のデータを受け取る、という手順を繰り返すことで、効率的なデータ転送を実現します。

例えば、送信側が3つのデータ(1, 2, 3)を送信する場合、最初に1つ目のデータを送信し、受信側がACKを返すまで、送信側は2つ目のデータを送信しないことになります。2つ目のデータを送信する前に、1つ目のデータが正しく受け取られたかどうかを確認して、ACKを受け取ったら、2つ目のデータを送信します。同様に、3つ目のデータを送信する前に、2つ目のデータが正しく受け取られたかどうかを確認して、ACKを受け取ったら、3つ目のデータを送信する、という手順が繰り返されます。

スライディングウィンドウの利点

スライディングウィンドウの利点は、データ転送の効率化にあります。送信側がデータを連続して送信することで、通信回線やネットワークの帯域を効率的に活用することができます。また、受信側が一定量のデータを受信した後に、ACKを送信することで、データ転送エラーが発生した場合でも、再送信するデータの範囲が限定されるため、データの再送信がスムーズに行えます。

まとめ

スライディングウィンドウは、データの送信制御に用いられる技術であり、通信回線やネットワーク上でのデータ転送の効率化に役立ちます。送信側が一定量のデータを連続して送信し、受信側がそのデータを受信して確認した後に、次のデータを受信するという手順を繰り返すことで、効率的なデータ転送を実現します。スライディングウィンドウは、通信プロトコルによって異なる仕様がありますが、共通してデータ転送の安定性を確保し、効率的なネットワークの活用を可能にします。

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