サブクラス(継承クラス)とは?その概念と役割の理解
プログラミングにおいて、継承という概念があります。継承とは、あるクラスを基にして、新しいクラスを作ることを指します。新しいクラスは、元のクラスの変数やメソッドを引き継ぎ、拡張や変更を加えることができます。この時、元のクラスを親クラス、新しく作られたクラスを子クラスと呼びます。
そして、その子クラスのことを、サブクラスと呼びます。
サブクラス(継承クラス)の役割とは?
サブクラスは、親クラスの変数やメソッドを引き継ぐことができるため、親クラスにある共通の機能を、複数の子クラスで共有することができます。これによって、プログラムの効率性を高めることができます。
例えば、複数のクラスで同じような処理をする場合、それぞれのクラスでコードを書くのではなく、共通する処理を親クラスに書いておき、子クラスでそれを継承することで、コードの重複を避けることができます。
また、サブクラスは、親クラスの機能を拡張することもできます。親クラスにある機能が足りない場合、新しい機能をサブクラスで追加することができます。これによって、より高度な機能を持ったクラスを作ることができます。
サブクラス(継承クラス)の例
以下は、Python言語でのサブクラスの例です。
“`
class Parent:
def __init__(self, name):
self.name = name
def say_hello(self):
print(“Hello, {}”.format(self.name))
class Child(Parent):
def __init__(self, name):
super().__init__(name)
def say_goodbye(self):
print(“Goodbye, {}”.format(self.name))
p = Parent(“Alice”)
c = Child(“Bob”)
p.say_hello() # “Hello, Alice”が表示される
c.say_hello() # “Hello, Bob”が表示される
c.say_goodbye() # “Goodbye, Bob”が表示される
“`
上記の例では、Parentクラスを親クラスとし、Childクラスをサブクラスとして作成しています。Childクラスでは、親クラスの`__init__`メソッドを呼び出して親クラスの変数を初期化し、さらに新しいメソッドである`say_goodbye`を追加しています。
最後に、ParentクラスとChildクラスのインスタンスを作成して、それぞれのメソッドを呼び出しています。
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