TCP SYNスキャンとは?ネットワークセキュリティの基本概念をわかりやすく解説

Explanation of IT Terms

TCP SYNスキャンとは?

TCP SYNスキャンは、ネットワークセキュリティにおける重要な攻撃手法の1つです。この手法は、TCP/IP通信プロトコルの欠陥を突いて、対象となるコンピュータのオープンポートを検出することができます。

TCP SYNスキャンは、攻撃者が相手のコンピュータへTCP通信を確立しようと試みる際に用いられます。この際に攻撃者は、相手のコンピュータにTCP SYNパケットを送信します。そして、相手のコンピュータがTCP SYN/ACKパケットを返送してきた場合には、攻撃者は認証を行わずにTCP接続を終了させます。これによって、攻撃者は相手のコンピュータのオープンポートを検出することができるわけです。

TCP SYNスキャンの危険性

TCP SYNスキャンは、オープンポートの検出が可能になるという特性から、ポートスキャンに利用されることが多いです。しかしながら、その危険性はそれだけではありません。

TCP SYNスキャンによって検出されたオープンポートを悪用することで、攻撃者は様々な攻撃を行うことができます。例えば、DDoS攻撃や、ウイルス感染などが挙げられます。これらの攻撃によって、被害を受けたコンピュータのセキュリティが脅かされることになります。

TCP SYNスキャンの対策方法

TCP SYNスキャンに対する対策方法としては、ファイアウォールの設置が挙げられます。ファイアウォールは、不正なアクセスや攻撃を防御する機能を持つセキュリティシステムです。ファイアウォールによって、不正なTCP SYNパケットを検知・遮断することができるため、攻撃者によるTCP SYNスキャンを防止することができます。

また、TCP SYNスキャンを行われる側としては、不必要なポートを閉じることが大切です。オープンポートが存在していると、攻撃者によるTCP SYNスキャンによってそのポートが検出され、攻撃されるリスクが高まります。そのため、必要のないポートは利用しないように設定することが望ましいでしょう。

まとめ

TCP SYNスキャンは、攻撃者によって悪意のある行為が行われることがあるため、ネットワークセキュリティにおいて注意が必要な手法です。ファイアウォールの設置や、不必要なポートの閉鎖などの対策を行い、セキュリティの確保に努めることが重要になります。

参考記事

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