2相コミット(2フェーズコミット)とは?分散システムでのトランザクション基本概念を解説

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2相コミットとは?

2相コミット(2フェーズコミット)は、分散システムでのトランザクション管理において用いられる基本概念の一つです。複数のシステム間で処理を分散する場合に、トランザクションの一貫性を保つことが重要です。2相コミットは、分散システムにおいて、複数のデータベースやシステムに対してトランザクションを開始し、完了するための手順を提供します。

2相コミットの仕組み

2相コミットでは、トランザクションを開始する前に、まずシステム間で事前準備が必要です。トランザクション管理者が、各システムにトランザクションの開始要求を出し、各システムはトランザクションの開始処理を行います。この際に、開始処理が完了したシステムは、”Ready”という状態を返します。

次に、トランザクション管理者が、各システムに対してコミット要求を出します。各システムは、コミット要求に対して”Prepare”という応答を返します。この時点で、各システムはトランザクションのコミットに必要な処理を行い、一貫性を保った上で、コミットを行う準備が整いました。

最後に、トランザクション管理者が、各システムに対してコミット処理の最終確認要求を出します。各システムは、コミット処理を完了し、”Done”という応答を返します。トランザクション管理者は、全てのシステムから”Done”の応答を受け取った場合に、トランザクションを完了とみなし、それ以外の場合には、ロールバック処理を行います。

まとめ

2相コミットは、分散システムでのトランザクション管理において、複数のシステム間で一貫性を保つための重要な概念です。システム間での処理を分散する場合に必須の技術であるため、しっかりと理解しておくことが大切です。

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