ULA(ユニークローカルアドレス)とは?IPv6アドレスの基本概念をわかりやすく解説

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ULA(ユニークローカルアドレス)とは?IPv6アドレスの基本概念をわかりやすく解説

ULAとは?

ULAとは、ユニークローカルアドレスの略称であり、IPv6アドレスのうち、グローバルIPアドレスではなく、ローカルネットワーク内でのみ使用されるアドレスのことです。グローバルIPアドレスがインターネット上で一意に識別されるのに対し、ULAはローカルネットワーク内でのみ使用されるため、重複したアドレスでも問題が発生しません。

IPv6アドレスとは?

IPv6アドレスとは、Internet Protocol version 6の略称で、インターネット上でデータ通信をするためのプロトコルのことです。IPv4に代わる次世代のIPアドレスとして、現在では広く普及しています。IPv4では排他的なアドレスが4,294,967,296個しか存在しないため、アドレス枯渇問題が生じていましたが、IPv6では2^128個のアドレスを使用できるため、この問題が解決されました。

ULAの利点

ULAの利点は、主に以下のとおりです。

  • グローバルIPアドレスとは異なり、ローカルネットワーク内でのみ使用されるため、アドレス枯渇問題が発生しません。
  • ULAはグローバルIPアドレスと異なり、インターネット上で一意に識別される必要がないため、IPアドレスの変更が容易です。
  • ULAはグローバルIPアドレスの代替として使用できるため、セキュリティ上の問題が発生した場合に、IPアドレスを変更するだけで対応が可能です。

ULAの使い方

ULAの使い方は、主に以下の2つの方法があります。

  • ULAを手動で設定する
  • DHCPv6サーバーを使用する

ULAを手動で設定する場合は、ULAのプレフィックス(先頭部分)を設定した上で、残りの部分をランダムで生成する必要があります。一方、DHCPv6サーバーを使用する場合は、DHCPv6サーバーが自動的にULAを割り当ててくれます。いずれの場合も、ULAはグローバルIPアドレスとは異なり、自己アドレス検出などが必要ないため、比較的容易に設定できます。

以上がULA(ユニークローカルアドレス)とIPv6アドレスの基本概念についての解説です。ULAは、グローバルIPアドレスとは異なる使い方ができるため、IPv6ネットワークのセキュリティ強化に役立ちます。また、ULAを使うことで、将来的なアドレス枯渇問題への対応も容易になるため、今後ますます重要性が高まる技術と言えます。

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