ワイヤレスセンサネットワーク(WSN)とは?
ワイヤレスセンサネットワーク(WSN)とは、複数の無線センサーがネットワークで連携し、環境等の情報を収集・通信する技術のことです。センサーは、温度、湿度、気圧、光、音、振動等、様々な情報を計測することができます。WSNは、IoTの一部として利用され、スマートシティ、遠隔医療、自動車産業、工場設備管理等、多岐にわたる分野で活躍しています。
WSNの特徴
WSNの最大の特徴は、センサーノードが多数使われることです。複数のセンサーがネットワークで連携することで、広範囲でのデータ収集が可能となります。また、無線通信により配線が不要となるため、設置コストを抑えることができます。さらに、ノード間で情報を中継することにより、電波の届かない場所でも情報収集が可能となります。センサーには、小型・低消費電力・低コストが求められますが、技術の進歩により、これらの要件を満たす製品が増えています。
WSNの応用分野
WSNは様々な分野で応用されています。例えば、以下のような分野があります。
スマートシティ
センサーを設置することで、交通情報、空気汚染情報、駐車場情報等、市民が必要とする情報を提供します。また、街灯や防犯カメラ等と連携することで、防犯・防災にも役立てられます。
遠隔医療
患者の身体情報をセンサーで計測し、医師や看護師が遠隔から患者を監視・診断することができます。
自動車産業
車体内にセンサーを搭載することで、車両の状態を監視・収集することができます。また、自動運転においても、センサーが欠かせません。
工場設備管理
工場内に設置されたセンサーが、機械の稼働状況や温度、振動等の情報を収集し、管理者が効率的に保守管理することができます。
まとめ
WSNは、センサーノードの多数利用によるデータ収集、無線通信により配線を不要にした低コスト実現、ノード間で情報中継することによる情報収集の範囲拡大等、多くのメリットを持ちます。現在では、IoTの一部として、様々な分野で活用されており、今後ますますその活躍が期待されます。
参考記事
合わせて読みたい
【Google Chrome】右クリックで翻訳がでなくなった時の対策方法の決定版