ORB(Object Request Broker)とは?分散システムの基本概念をわかりやすく解説
分散システムとは、複数のコンピュータがネットワークでつながって、協調して処理を行うシステムのことを指します。分散システムは、大規模かつ高信頼性が求められるシステムに必要不可欠です。
ORB(Object Request Broker)は、分散システムを構築するための基本概念の1つで、複数のプログラム間で通信を行うための仕組みです。ORBは、クライアントとサーバーの役割を分離し、中継する役割を担っています。
ORBがない場合、プログラム間の通信は直接行う必要があります。しかし、プログラムが増えると通信の設計や管理が非常に複雑になり、保守性が低下してしまいます。ORBを利用することで、プログラム間の通信を抽象化することができ、簡潔で保守性の高いシステムを構築することができます。
ORBは、CORBA(Common Object Request Broker Architecture)という規格で定義されています。CORBAは、オブジェクト指向プログラミングをベースに、複数のプログラム間で透過的に通信を行うための規格です。ORBは、CORBAに沿ったインターフェースを提供することで、異なるプログラミング言語やオペレーティングシステムの間でも通信することができます。
ORBには、以下のようなメリットがあります。
- プログラム間の通信を抽象化し、プログラムの保守性を高めることができる。
- プログラム間の通信を透過的に行うことができるため、異なるプログラミング言語やオペレーティングシステムの間でも通信することができる。
- ORBを利用することで、システムの水平方向のスケーラビリティを実現することができる。
以上が、ORB(Object Request Broker)とは?分散システムの基本概念をわかりやすく解説する記事でした。ORBは、分散システムを構築するために必要不可欠な技術の1つです。分散システムを構築する際は、ORBについての理解が必要不可欠です。
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