基底帯域(ベースバンド)とは?デジタル信号の伝送方式の一つ

Explanation of IT Terms

基底帯域(ベースバンド)とは?デジタル信号の伝送方式の一つ

基底帯域とは?

基底帯域、またはベースバンドとは、アナログ信号をデジタル信号に変換する際に使われる伝送方式の一つで、信号の周波数帯域を直接伝送する方式です。具体的には、0Hz~帯域幅の半分までの信号を伝送します。これに対し、他の伝送方式である帯域拡大方式では、信号の周波数を変調し、高周波成分を含めた信号を伝送します。

ベースバンドの特徴

ベースバンド方式の最大の特徴は、帯域幅が狭いことです。そのため、伝送路の帯域幅を節約することができます。また、ベースバンド信号では、信号の伝送距離が長くても、劣化が少ないという利点があります。

ただし、ベースバンド伝送方式は、複数の信号を同時に伝送することができないという制限があります。そのため、通信が複雑化する場合には、帯域拡大方式や周波数分割多重方式など他の方式を使うことが必要となります。

ベースバンドの利用例

ベースバンド方式は、LANやUSBなどのコンピューターネットワーク、デジタル放送、音声通話などで広く利用されています。特に、LANでは、ベースバンド方式を使うことで、イーサネットという規格で高速かつ安定した通信を実現しています。

まとめ

基底帯域(ベースバンド)は、アナログ信号をデジタル信号に変換する際に使われる伝送方式の一つで、信号の周波数帯域を直接伝送する方式です。帯域幅が狭く、伝送距離が長くても劣化が少ないというメリットがありますが、複数の信号を同時に伝送することができないという制限があります。LANやUSBなどのコンピューターネットワーク、デジタル放送、音声通話などで利用されています。

参考記事

参考サイト

合わせて読みたい

【Google Chrome】右クリックで翻訳がでなくなった時の対策方法の決定版