クラスフルアドレッシングとは?- IPアドレスのアドレッシング方式の一つ

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クラスフルアドレッシングとは?- IPアドレスのアドレッシング方式の一つ

IPアドレスは、インターネット上で通信を行うための識別番号であり、IPv4とIPv6の2種類が存在します。IPv4では、32ビットの長さを持ち、8ビットずつ4つに分けた「○.○.○.○」という形式で表現されます。このアドレッシング方式には、クラスフルアドレッシングとクラスレスアドレッシングという2つの方式があります。

クラスフルアドレッシングとは?

クラスフルアドレッシングは、IPアドレスを5クラスに分け、各クラスの範囲でアドレスを割り当てる方式です。アドレス先頭のビットを見て、どのクラスに属するかを判断します。クラスAは先頭ビットが0、クラスBは先頭ビットが10、クラスCは先頭ビットが110、クラスDは先頭ビットが1110、クラスEは先頭ビットが1111のアドレスに対して、それぞれ指定された範囲のアドレスを割り当てます。

この方式では、アドレスの第1オクテットがクラスを表し、残りのオクテットが実際のアドレスとして使われます。たとえば、クラスAのアドレスは1.0.0.0から126.0.0.0までの範囲、クラスBのアドレスは128.0.0.0から191.255.0.0までの範囲、クラスCのアドレスは192.0.0.0から223.255.255.0までの範囲となります。

クラスフルアドレッシングの欠点

クラスフルアドレッシングは、アドレスを5つに分類することで、アドレスの割り当てが固定的に行われるため、アドレスをムダに使ってしまうという欠点があります。また、IPv4アドレスが枯渇している現在では、アドレスの無駄使いは許されません。そのため、クラスレスアドレッシングという方式が主流となっています。

まとめ

クラスフルアドレッシングは、アドレスを5つのクラスに分け、各クラスの範囲でアドレスを割り当てる方式です。アドレスの第1オクテットがクラスを表し、残りのオクテットが実際のアドレスとして使われます。クラスレスアドレッシングと比較すると、アドレスの無駄使いが多く、現在ではあまり使われなくなっています。

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